高齢者の体操の必要性

私も含めて多くの人が自分の施設の利用者様に

体を動かしましょう

とにかく歩きましょう

足腰を鍛えないと寝たきりになっちゃう

などと言ったことがあると思います

 

もちろん、年齢に関わらず

体を動かした方が健康にいい、

とにかく歩きなさい、

足腰を鍛えなさい、

などといろいろな所で耳にすると思います

 

多くの人は体を動かすと健康にいいとの認識は持っていると思いますが、

なぜ体を動かさなければならないのかというところまで

考えたことも教えてもらったこともないと思います

 

かくいう私もそうでした

なので今回は体を動かす必要性について考えてみたいと思います

 

 

 

人間だけでなくすべての生物は、

 

『生まれる』⇒『生物的に一番充実した時期を迎える』⇒『衰えて生涯を終える』

 

このサイクルをたどります

 

人間も例外ではなく、必ず生物的ピークを迎え、徐々に衰えていきます

そのピークのタイミングはいつかと言うと、、、

 

20代の中盤です

 

生まれてから20代中盤までは、

多少食べ過ぎても、運動不足でも身長や筋肉が成長していきます

しかし、20代中盤を過ぎると徐々に衰えが始まっていくので、

同じような生活をしていくと、

体脂肪や内臓脂肪が増えたり、

筋肉量が減ってしまったりして、

 

気がついたらポッコリお腹になってしまったり、

腰痛や膝痛に悩まされたり、

階段を上るのがツラくなったり、

健康診断の結果が気になったりします

 

そんな経験はありませんか?

 

 

 

このグラフは何もしないで過ごした場合のモノなので、

生物的ピークを知ることで生活習慣を見直し、

将来に対する準備をしていくことで、

体力や筋力の低下を抑えることが出来るのです!

 

 

とは言うものの、「もう年だから」という声が聞こえてきそうですが、

歳を重ねると体は衰えていく一方だという考えはもうひと昔前の考え方です!

 

最近の研究では、

たとえ100歳であっても筋肉は成長することがわかっています

 

この身体を成長させるために効果的で手軽な運動が体操です!

 

歳だからと諦めることなく、

定期的に体を動かすことで

身体機能の維持・向上を目指すことが出来ます!

 

 

では、どのような運動を行っていけば良いのでしょうか?

 

運動には大きく分けて4つの種類があります

1、筋力トレーニン

2、ストレッチ

3、有酸素運動

4、リズム運動やアジリティ系・バランス系などの運動

 

上記4つの運動のうちどれが一番と言うわけではなく

いろいろな運動を取り入れてバランスよく全身を動かすことが大切だと考えます

 

もちろん病歴などによって行っていい運動や強度が違いますが、

大きな枠組みで考えると、上記の4つの運動を取り入れることで、

全身を動かすことができ、様々な機能を向上させることに繋がります

 

特にデイサービスなど週に数回しか体を動かす習慣のない方にとっては

限られた時間の中で、様々な部位や機能を動かすことが求められます

 

そうすることによって、低下していく一方の身体能力をなだらかにしたり、

維持または向上させることも可能になります!

20代中盤に生理学的ピークを迎えその後は徐々に下降していくことを考えると、

維持または向上するということはいかにすごいことかわかると思います

 

定期的に体を動かすことによって衰える一方の身体機能を少しでも食い止め、

最後まで若々しく、自分の足で歩き続けられるようにしたいものです

 

 

 

では、また♪